- 速度低下の原因 -
ADSLの速度低下の原因はいろいろあります。
ISDNとの干渉
ADSLは先ほど述べたように電話線の通話に使わない周波数帯を使っています。
実はISDNも同じように電話線と使用していて、ADSLと使用している帯域が重なっているため干渉してしまいます。
そのため、自分の家の近くでISDNを使っている家庭があると、伝送損失の値はそんなに高くないのに
回線速度が著しく遅くなってしまうのです。
対策
そのISDNを使っている人にADSLにしてもらうように頼むか、
自分が光ファイバーかCATVなどに乗り換えるしか対策はありません・・・。
(今時、ISDN使ってネットしている人なんて皆無だとは思いますが)
ノイズ
ADSLにとってノイズは大敵です。
ADSLモデムの近くにノイズを発する、ラジオや電子レンジ、冷蔵庫などがあると速度低下の原因になります。
対策
対策としては、それらの機器からADSLモデムを遠ざけるなどが挙げられます。
また、市販のノイズ対策製品やADSLにつなぐケーブル類を
できる限り短くしてノイズが入りにくいようにする方法もありますが、
これらはほとんど効果がないと言われています。
(この手の方法はインターネットで調べて知っただけなので
実際のところどの程度効果があるのかははっきりは言えません。
どなたか試した方がいたらご連絡ください。)
保安器
電話がかかったときにADSLが切断する、または、速度が著しく低下する。
そういった人は保安器が原因かもしれません。
そもそも保安器ってなんぞや?という人のために軽く説明しておきます。
保安器というのは、電柱から建物内に電話線を引き込む際、落雷などの強力な電磁波から電話機を保護するために
建物の外壁に取り付けられる白い箱です。
その保安器の中の一部(6PTタイプ1(6PT-1))という型番の保安器において電話を来たときノイズが発生し、
ADSLの速度低下を発生させているらしいです。
対策
正規の対策としてはNTTに電話して、この問題を起こさない保安器(6Pか6PS)に交換してもらうことです。
ただしADSLの切断の対策ということで交換してもらうと工事費用として7300円がNTTから請求されます。
7300円も払えん。と思った人に朗報。
NTTは電話に雑音が入る場合は例外的に保安器の交換を無料で行ってくれるらしいです。
なので、NTTに電話しても決してADSLのことは言わず
「電話に雑音が入って非常に困る」などと言えば無料で交換してくれるかも知れません。
また、ここからは違法な対策になるのですが、基盤を折ったりとか、ようは改造して直している人も世の中にはいます。
とりあえず参考までにリンク張っておきます。
あくまで参考なので、違法なことを勧めているわけでは絶対ありません。
TOPページにも書いてありますがこのページを見て実行したことで何らかの被害を被って私は一切関知しません。
すべて自己責任で行ってください。
ウイルス対策ソフト・ファイアーウォール
ウイルス対策ソフトは常にパソコンの通信を監視するために常駐しています。
パソコンに入ってくるファイルや通信の中にウイルスはないか?
怪しいものはないかと調べているわけですからその分通信がおそくなってしまいます。
一時的にウイルス対策ソフトの常駐を消して、速度測定サイトで常駐を消す前と速度を比較してみてください。
もし劇的に速度に変化が見られればウイルス対策ソフトが原因と思われます。
対策
対策としては、速度が遅くならないウイルス対策ソフトに乗り換えるのが一番でしょう。
有料のソフトで私の使っていたウイルスバスターはほとんど速度低下は起こりません。
無料のソフトで今私が使っているavast! 4 Home Editionも速度低下が起こりません。
(このソフトに関しては後に作る予定の便利なフリーソフトを紹介するページで紹介するつもりです。)
パソコンが古い
パソコンが古いとADSL本来の力を発揮できません。
対策
手っ取り早い対策は、最新型のパソコンに買い替えることですが、パソコンなんてそう簡単に買い替えられるものじゃありません。
古いパソコン(Windows98 や ME など)は作られた時、ADSLをはじめとするブロードバンドなどの高速回線などなかったので
ダイヤルアップやISDNなどのナローバンドを使うのに最適な設定で作られていたんです。
その設定のままADSLや光ファイバーなどを使おうとしても効率が悪く、結果として速度が遅くなってしまうのです。
では98やMeを使っている人が快適にADSLを使うにはどうすればいいのかというと、MTU/RWIN値をいじることで改善します。
詳しくは次のページで。
<< PREVIEW | NEXT >> |